韓国映画「 生き残るための3つの取引 」 視聴・感想
概要
邦題「生き残るための3つの取引」(2010)
韓国題「 부당거래 」
キャスト:ファン・ジョンミン( チェ・チョルギ /チェ班長)
リュ・スンボム( チュ・ヤン /チュ検事)
ユ・ヘジン(チャン・ソック )
マ・ドンソク( デホ刑事)
ウ・ジョング( イ・ドンソク ) 他

あらすじ ※DVDサイトから引用
度重なる失態で世間の非難を受けていた警視庁は、
ある日、大統領勅令まで出た連続殺人事件の有力容疑者を誤って射殺。
上層部はその事実をもみ消そうと、優秀だが学歴のせいで出世できない
刑事チョルギ(チェ班長)に、昇進を条件に「犯人をでっちあげろ」と命じる。
家族や仲間のことを思い、悩んだ末、裏組織に「証拠作り」を頼んで
ニセの容疑者を仕立て、犯人逮捕に踏み切る。
しかし、ある検事が事態に気づく。
チョルギ(チェ班長)はその追求を逃れるために、逆に検事の汚職をつかみ取引を重ね、
次第に底なしの泥沼にはまりこんでいく・・・。
Amazonより引用
個人評価
総合評価★★★☆(3.5)
笑い☆☆☆☆☆
感動☆☆☆☆☆
悲しみ★★★★☆
アクション★★★☆
スリル★★★★☆
キュンキュン☆☆☆☆☆
感想※ネタバレあり
ニュースで、大統領が賄賂で逮捕されたり、政治家が子供を不正入学させ逮捕されたりと、
何かと、闇が深い韓国。このドラマも警察のそんな闇深さを描いています。
連続少女殺人事件が解決しないため、国家の威厳を保つために早く逮捕しろと
大統領府から指示があり、そこで警察は犯人をでっちあげることに。
いくら、解決しないからって・・・。でっちあげとは・・・。ありえない。
と思っても、闇が深い韓国社会ならありえるかも?と思ってしまった。
このでっちあげに加担したのが、ファン・ジョンミン演じる チェ・チョルギ (チェ班長)。
チェ班長は、優秀だが学歴がなく(=警察学校の出身でない)、出世ができない。
そこに目を付けた、警察幹部が、出世と引き換えにでっちあげて犯人を捕まえろと
指示をする。この取引にチェ班長はのってしまう。
警察学校の出身ではない マ・ドンソク演じるデホ刑事などの頼れる
兄貴的存在みたいな人であるから 、 その取引にはのってほしくなかった 。
でも学歴だけで出世する同僚をみてたらフラストレーションも溜まっていくのも分かる。
学歴で自身のキャリアも決まってしまうのも韓国社会の闇を感じてしまった。
そこにこの事件を担当するチュ検事もなかなか癖が強い。
単純に、事件を解決しようとするわけではなく、自身が賄賂を受け取っている
建設会社の会長をチェ班長が逮捕したため、チェ班長のことをよく思ってない。
また、でっちあげの犯人を用意した 建設関係者 チャン・ソックも癖が強い。
それぞれが、組織社会で生き残っていくために様々な取引を行う。
きっかけは、犯人のでっちあげであったが、それぞれが自身の生き残り、出世をかけ、
お互いに弱みを握り生きていく。優位に立ったと思ったら、その次の瞬間には、
立場が逆転してしまう。これが、二転、三点では済まず、
だれが生き残っていけるのかを食い入るように見てしまった。
結末は、衝撃的だった。自分の思い通りに事はうまくいかない。
誰かを犠牲にした分は結局自分に返ってくる。これがよくわかる。
「叩けば叩くほどほこりが出てくる」
このフレーズがふさわしい映画でした。
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